2024/4/15 中島多加仁著『七殺星のトリセツ: シリーズ紫微斗数14主星 その13』が出版されました/最新情報

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2024/4/15 中島多加仁著『七殺星のトリセツ: シリーズ紫微斗数14主星 その13』が出版されました

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シリーズの出版企画に際して

本書は『シリーズ紫微斗数14主星』の第13弾、七殺星の取扱説明書になります。

はじめて七殺という星の名を見たとき、ぼくは『七人の侍』が脳裏に浮かびました。黒澤明監督、三船敏郎主演による1954年の時代劇。世界映画史上、不朽の名作です。戦国時代、野武士の略奪に苦しめられていた農民の苦難を知った浪人は、強い侍を集め、農民たちとともに野武士に挑みます。世界中の映画はもちろん、コミックやゲームなど、影響された作品は数え切れません。
そして、この七殺星は、紫微斗数の14主星中13番目に登場します。ちなみに唯一、名前に数字が採用されている星でもあります。

さて、この13という数字をみて思い出すのが『十三人の刺客』です。「どんだけサムライ映画が好きなんだよ」と突っ込まれそうですが、こちらは1963年の作品で片岡千恵蔵が主役を演じています。モノクロ映画が苦手なひとは、2010年に三池崇史監督によってリメイクされた作品があるので、そちらをご覧ください。
七殺星は、その名から連想されるとおり剣豪をイメージさせます。また特攻隊長という印象も強く、先頭に立って真っ先に敵陣に突っ込む命知らずの一番槍です。

捨て身の戦法で交戦の口火を切る者を指しますが、現代社会においては、最初に手柄をあげた人物を『一番槍』と言うこともあります。日本の戦国時代の合戦では、敵軍に対し最初に槍で勝利をあげた者を指し、勇猛な証であると評価され、功名を高めるほか恩賞の対象となりました。
有名なところでは関ヶ原の戦いで、東軍の先陣が福島正則となっていましたが、徳川家臣の井伊直政と松平忠吉(家康の四男で直政の娘婿)が抜け駆けして開戦の火蓋を切っています。

ちなみに「七」という字は、切断した骨の形を表したもので、元は「切る」という意味をもつ漢字でした。 そこから音だけ借りて数字の「七」を表しています。
そして「殺」の部首は「殳」で、カタカナの「ル」と漢字の「又」が組み合わさったように見えることから「るまた」と呼ばれますが、またの名を「ほこづくり」とも。この部首に属する漢字には「殴」「毀」などがあります。それぞれ訓読みは「なぐる」「こわす」と、なにやら物騒です。それもそのはずで「ほこづくり」と呼ばれる由縁は「殳」が武器の「鉾」を意味する漢字だからです。

数字には五行が割り当てられていて、1・2が木、3・4が火、5・6が土で7・8が金。ちなみに9・0は水です。つまり7は金なのですが、そもそも『7』という字体は漢字の『刀』にも似ているし、鉈やナイフに通じます。こじつけですが、ナイフの「ナ」も7と少し似ていますよね。ゆえに7は金属の象徴、先端が鋭く尖った刃物なのです。
サイコロの向かい合った面の目の合計はどれも7になります。囲碁のタイトル戦は7つ。将棋のタイトル戦も2017年まで7つであったが叡王戦が加わり8つになりました。さらに「七番勝負」という言葉があったり、7並べ、セブンブリッジ、などはトランプの遊びの一種です。

花札を用いて行われるゲームの1つ「おいちょかぶ」では、7 を「ナキ」と呼びます。

麻雀には七対子(チートイツ)という役がありますし、また字牌は7種類です。サイコロを2つ振ったとき、2個の合計は7になる確率がもっとも高いそうです。詰将棋において七は「王将以外の7種類の駒」を指すことがあります。

と、このように7は、勝負事に縁がある数字なのです。誰もが知っているところだと、スロットで7が揃うとフィーバーになりますよね。

先に挙げた七人の侍をはじめ、それをオマージュした荒野の七人、日本における虹の色(赤・オレンジ・黄色・緑・水色・青・紫)、七福神(大黒天・恵比須・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋)は有名です。他にも親の七光り、ギリシャ七賢人、古代中国晋時代の竹林の七賢、七不思議とか七つ道具、春の七草と秋の七草などがあります。
さらに、週は7日で構成されています。七曜は、太陽(日)・月・火星・水星・木星・金星・土星の7個の星の総称です。そして北斗七星は、おおぐま座の一部である星座です。

ちなみに四柱推命で『偏官』のことを七殺と呼びます。これは通変星のことですが、比肩から数えて7つ目に当たり、しかも比肩を叩く役目のため、そう呼ばれているわけです。偏官(七殺)はアウトローな性質で、じぶんにも他人にも厳しく、義理人情が厚いです。

戦争の時代だと先陣を切って戦う将軍ですが、平和の時代では「外交の星」であり「開拓者の星」として活躍するのです。